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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第121号       ’02−01−18★

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     神も仏も     

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●前総理は<神の国>と

 

信じておられたようですが、それにしては近頃さっぱり良いこと無し。

そのせいか正月の初詣ではどこも例年のような熱気は無かったらしい。

TVのニュースでも「三が日の人出はこの10年間で最少」と伝えて

いました。 だろうね、と頷いたのは予告編があったから。 それは、

 

我が女房の感触。 親の代からの慣例で、年末、<一陽来復>の御守

を頂きに彼女が代参しておりますが、いつものような混雑を予想して

朝早めに出たら拍子抜け。 今回はまるで閑散だったそうで、もはや

おすがりしようという気も無くなっちゃったのかしらね、、 と。

 

 

しかし我が家、恒例の初詣でを怠るものではありません、、 なんて

胸を張るほどのことではない。 ご先祖様のお墓参りは都営八柱霊園。

 

正月らしく晴れ着で、、 が似つかわしいのは、やはり神社の方かな、

いや、ナントカ<大師>ってのもにぎやかだよなあ。 あれは仏式と

いうより密教式。 やることが派手なのさ、、

 

とか何とか喋りながら、末息子に借りたワゴンで長男一家と相乗りの

ひと走り。 その東京横断往復で気付かざるを得なかったのは、街の

静けさや正月的飾り付けが実に控えめなこと。 初詣でらしい華やか

な人々の姿もほとんど無い。 みんな寝正月かね?

 

人混み嫌いの私にはむしろ快適な空気でしたが、この時期のこの眺め、

昔者にはやや納得が行きません。 気分の良い時だけワイワイお賽銭

を上げに行くのでは身勝手。 それじゃ<祈り>は届くまい。

 

太陽と風と砂しか無い不毛の地に石油が湧き出たのも、みんなで1日

5回、地に擦り付ける額にタコを作ってまで祈り続けた千数百年、の

成果、、 という説もある、、

 

*   *

 

いや、宗教のお勧めをしているわけではない。 私自身はいわば原始

的、祖先崇拝型。 しかも<ご先祖様>として奉る相手は私の父だけ。

 

系図のある家柄じゃなし、古いことは知る由もありませんが、亡父は

故郷を見切ってロウ・ティーンで上京、丁稚奉公でスタートして以来

の長い苦労が重なって「神も仏もあるものか」人間になっていた。

 

それが(四十何年前の)ある日、脳溢血で卒然と逝ってしまったため、

急に必要が生じて建てた墓でした。 父親コンプレックスのある私は、

以来、月1度の墓参りを欠かすことなく、今年の秋には

 

いよいよ通算500回目を迎えます。 その間、自分の能力や努力を

超えた成果を挙げ得たのはすべて天の助け。 理系出身、論理的思考

技法の元講師にして<ご先祖様>パワーを信じないわけには行かず、

 

御利益があればお礼を言いに行きたくなる。 すると、また、、 で、

長続きしたこと自体もまた<ご先祖様>のお力。 ああ、南無、、、

 

だから、困っている人、あがいている人、にはつい訊いてしまいます。

「この前お墓参りなさったのはいつですか?」 答えはほとんど一様、

「え? さあ、いつだったかな、、?」  これは即ち、

 

問題解決の手段が全く無い、と見える時ですら少なくとも一つはある、

ということ。 求めよ、さらば与えられん、、 祈りもしないのでは、

「求めている」とは言えない、授からないのも不思議でない。

 

**********

 

 

 

●年末年初のTV番組は

 

総集編的スペシャルばかりでしたが、面白いと言えば言えたのは日産

自動車ゴーン社長のインタビュー。 日本企業へのメッセージを、と

いうリクエストに答えていわく、「解決策の無い問題は無い。 それ

さえ見つければ打開出来る」。 そりゃまあ、そうでしょう。

 

そしてほかに、「明確な目標を明確な言葉で伝えよ」とか、「熱意と

集中力が必要だ」とも。  アタリマエなところが面白いのでは?

 

つまり逆に解釈すれば、彼の目には、日本の経営者はそうしていない、

と見えているんでしょうな。 いや、私がそう見ているのでそう解釈

してしまう、のかも知れませんが、、  しかしたとえば、

 

<経済4団体首脳年頭会見/1月7日>の報道を見る限り、不良債権

処理と金融システム安定化の政策や公的資金の再注入を求めるばかり。

こりゃ<他責>的だ、<私の解決策>ってものは無いのかね?

 

「さらに企業改革を進めるため、率先して次世代に席を譲ります」と

いうような<明確な目標>や<策>が<明確な言葉>で語られること

は無かったようです。 また、そのあとの

 

<経済4団体新年祝賀パーティ>でも「小泉政権に対する注文の声が

相次いだ」とあるから、<国内各企業トップら約1700人>の意識

もまた<他責>的。 未だに「アメリカの景気が、、」、「技術力で

生き延びよう」など取り留めない言葉ばかり。 ゴーンさん、アタリ! 

 

場所柄や立場上あまりホンネは吐けないんだろう、と割り引きしても、

こんなことじゃ今年も大して良いことにはなるまいと感じられました。

 

これじゃトップは頼れない。 皆さん、自助努力あるのみですぞ。

 

 

<熱意と集中力>を欠く例、と来たら、見つけるのに苦労はしません。

これも正月のニュースですが、<大異変、初日の出暴走。 警察怒り

の完全封殺>。 おいおい、毎年起きていて何が<大異変>なんだ?

 

そもそも<暴走>は<初日の出>に限るものではない。 本当に決意

したのなら、それまで待つ必要は無いだろうに。 それとも、歳末の

警察スペシャルかね? こっちにだってバイクや車はあるんだ、、と。 

 

果たして、有料道路では裏をかかれて空振り。 一般道路での収穫も

乗り捨てられたバイク1台、金属バット1本付き。 警察車両の損傷

や怪我人の発生も無く、ヨカッタヨカッタ、だったのかどうか。

 

その取り締まりに先立って開かれたモノモノしい会議の様子も映され

ましたが、「明確な目標」が「明確な言葉で伝え」られたかどうかは

見て取れなかった。 どちらかが、あるいは両方が欠けていたのかも。

 

まして「熱意と集中力」なんか無かったみたい。 民放の取材者たち

は彼らを追走し、踊り狂う姿をカメラに収め、インタビューにも答え

させているのだから、同じことが警察にも出来ないわけが無い。

 

だいたい会議を取材させるのもオカシイ。 そこでの情報がそのまま

<暴走>側にも流れたに違いない。 むしろその漏洩によって、衝突

を避けたのかも知れない。 要するにデモンストレーション?

 

多分問題は、警察に<撲滅>や<予防>の意志が無いこと。 さらに

言えば、警察トップには<祈り>も無いでしょうな。 これじゃ問題

は解決できまい、<怒>るフリで何が<封殺>できるものか。

 

全くヘンだよ<日本人>。 ゴーンさん、またもやアタリ!

 

**********

 

 

 

●欲得のためには平然と

 

嘘をつき、逆らう力の無い人々を敢えて犠牲にする、いわばビョーキ、

<人間以下>が幅を利かす世の中。 まことにおぞましさの限りです。

 

が、考えてみると、洞穴に立てこもってしまったアマテラスを騙して

引っ張り出したというところまでさかのぼれるほど、この国には嘘の

伝統がある。 時に神様にも裏切られることを覚悟しなくては、、

 

 

そのアマテラスさんを参拝して我が首相、何をお祈りなさったことか。

神楽奉納など関連行事を省略したりも新機軸だったが、帰京して記者

会見に現れた時には紋付き羽織袴姿。 ややケレンの気配あり、、

 

これまで年末に収録していた元日用<年頭記者会見>を取りやめたの

も合理的だし、発するのは自分の言葉。 歴代のどの首相と比べても

マトモに思えます。 答弁中手元の扇子パチパチ、で心中がやや暗示

されているように見えましたが、まあ彼の芯の強さを信じましょう。 

 

すでにいくつかの<妥協>が批判され始めていますが、良い妥協点を

見いだすのが政治でしょうに。 今まで誰も動かせなかったのを動き

出させただけでも評価すべき。 誉めて育てるのは子供だけじゃない。

 

日本再生を祈るあなた、首相の健康や幸運をお祈りなさいましたか?

 

*   *

 

時々頂くご相談ですが、トップや上司の無能や理不尽は<浜の真砂>、

世に尽きることはありません。 たしかに、<上>は有能で理性的で

<あるべき>です。 が、甚だしくかけ離れているのが<現実>、、

 

この<かけ離れ>を無くするのが<解決>ですが、それを誰が? と

言って、誰か見つかりますかね? 自分が問題、と率直に認める人は

滅多にいないから、まず<上>自身の改善努力は望み得ない。 

 

じゃ、あなた? 失礼ながら可能だとは思いませんが、試しますか?

普通ならそんな蛮勇、揮いたくもないでしょうし、敢えて揮えば多分

返り討ち。 お勧めはしません。

 

かくて<上>が<上>であり続ける限り、この問題は存在し続けるし、

たとえ<上>が代わっても新しい問題が見えて来るだけでしょうな。

 

従ってここは、その問題の存在を大らかに受け容れ、それにおいて尚

トラブルが生じないようにするには、という適応対策あるのみ。

 

それが思い付きにくいようなら、PAの IS NOT にヒントを求めると

宜しい。 そんな<上>でも、A君はうまく折れ合っている。 A君

の特徴は? それをあなたが取り込んだら? とか、 

 

そんな<上>でも、B的状況では頼もしく振る舞った。 今の状況を

B的にアレンジすることは出来ないか? という具合に目を配る、、

 

しかし、そうしてみても案が浮かばない、あるいは浮かんだ案を実行

してみたけれども効果が生じなかったから、の相談、、 となると、

 

残る一手は<祈る>こと。 そのコツは、利<己>的にでなく、です。

敢えて<上>のために祈るのです。 どうかご運勢、ご盛大であられ

ますように、、 すると、あーら不思議、キライな気持ちが消える。

 

能力や努力が十分と思われない<上>がそれでも<上>を務めている

のは、それなりの強い運勢を持っているからです。 しかし、運には

波がある。 今の運気がいつまで、とは誰も保証しがたい、、

 

もし<上>の運が尽きれば、、 それは多分、あなたにとっても良い

ことにはならないでしょう。 「ご盛大に、、」と祈るのは、あなた

自身のためなのです。 何に向かって祈るか、それはあなたにお任せ。

 

*   *   *

 

ブッシュ大統領昨年末のご託宣では、今年も<戦争の年>。 戦場は

他の地域にも広がるだろう、と。 普通人は平和を<あるべき姿>に

想定するが、アチラのトップには「各種兵器過剰在庫量の削減」とか、

「新開発高度兵器の効果確認」といった優先課題があるのでしょう。

 

彼の側近たちが彼のご運勢ご盛大を祈ったら、、 そしてもしそれが

届いてしまったら、、 こりゃ、困ったことになるでしょうな。

 

最近アチラへ行って来られた方のお話では、一般人においても大いに

意気上がって、いや、上がりすぎて、どうにも鼻持ちならない雰囲気

を感じたそうです。 さて彼らのため、我々どう祈ったものか?

                         ■竹島元一■

 

 

    ■今週の<私の写真集から>は、【赤の研究】です。

 

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